Sakura Business News
2025年3月号
- 記事2
- 「障害者就労支援士」を新設

障害者雇用の増加を受け、厚生労働省は障害者の就労を支援する人向けの新たな資格を創設することになりました。この概要についてご紹介します。 障害者の就労を支援する人向けに新たに「障害者就労支援士」という資格が創設されます。令和10年からの取得開始を目指しており、当面は民間資格として運営していくものの、将来的には国家資格にすることも視野に入れています。障害者就労支援の実務経験を3年以上持つ人や障害者の職場適応を手助けする「ジョブコーチ」の養成研修を受けた人が試験を受けることができます。試験内容としては障害者雇用や福祉の政策に加え、労働法制や障害そのものの知識が問われる内容になるということです。想定される資格取得者の就業先としては社会福祉法人「障害者就業・生活支援センター」のほか、ハローワーク、自治体、障害者を雇用する企業等、幅広くあると見込まれています。まずは、中級レベルの資格試験を作成し、初級、上級の資格も増やしていく方針です。国が企業に求める障害者の法定雇用率引き上げ等も背景にあり、就労支援への需要は高まっています。